トレーニングの原則
人間の持つ機能は、使わなければ退化し、適度に使えば発達するが、使い過ぎると萎縮してしまう
上記の書いたドイツの学者ウィリアム・ルーが提唱した生理学の基本原則「ルーの使用の法則」の考え方を基に、運動・スポーツにおけるトレーニングの諸原則が導き出され、今日活用されています。
このルーの法則をトレーニングに当てはめると、この法則にしたがい、適度にトレーニングを実施すれば、十分な効果が期待できるが、法則を無視(使わない、使い過ぎ)するとトレーニングの効果が上がらないだけでなく、スポーツ傷害を引き起こす危険性も高くなります。
一般的に用いられているトレーニング原則は5原則とも7原則とも言われていますが、ここでは7原則を紹介します
①オーバーロードの原則
②漸進性の原則
③継続性の原則
④特異性の原則
⑤全面性の原則
⑥個別性の原則j
⑦意識性の原則
これらの原則には、科学的に証明されたものと、経験的に知られたものの2通りがあります。
たとえばオーバーロードの原則、漸進性の原則、継続性の原則、特異性の原則の4つはデータ的にも確認されています。
それに対して全面性の原則、個別性の原則は実証的に示すのは容易ではありません。
また意識性の原則も科学的証明が難しいが、多くのトレーニング指導者の共通理解といえます。
そしてスポーツのためのトレーニングにおいては、実施する人はこれらの諸原則を十分理解し、自分のトレーニング内容に照らし合わせ検討しながら取り組んでみましょう。
またトレーニングを指導する人は、指導される側の個別性の原則にとくに配慮し、個人差を踏まえた指導を行いましょう。
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