筋肉が増えるとは?
こんにちは、蕨市、川口市にてパーソナルトレーニングを提供している井上です。
本日は筋肉量の増加ついて説明していきます。
筋肉が大きくなるという表現を日常的に使う傾向がおおいではないでしょうか?
筋肉の両端には腱をまたいで骨についているため、筋肉が縦方向に大きくなることはありません。
筋肉が大きくなるのは横方向のみです。
筋肉の成長とは筋肥大のことであり、筋肉が太くなることによってのみ起こります。
筋力は筋肉の断面積に比例しており太くなると筋力もあがります。
筋肥大のメカニズムをもう少し詳しく見ていきましょう
筋肥大は筋繊維の肥大になります。
筋肉は筋繊維という細長い細胞を無数に束ねたものです。
筋繊維の内部には筋原線維が隙間なく詰まっています。
この筋原線維1本1本が太くなり、それによって筋繊維、ひいては筋肉全体が肥大していきます。
身体をつくっていく細胞は通常一つの細胞核を含んでいますが、筋繊維には数個の細胞核があります。
このように複数の細胞核をもつものを多核体と呼びます。
筋原線維を構成しているタンパク質はつねに分解と合成を繰り返しています。
通常は分解と合成の割合が釣り合っているため筋肉の大きさは変わりません。
そこへ筋トレの刺激が入ると、その情報は筋繊維の細胞核へ伝えられて
「タンパク質の合成量を増やせ!」
というシグナルが送られます。
さらにトレーニングを続けていると筋肥大は頭打ちになってきます。
すると筋肥大を促進するため筋繊維な細胞数が増えていき新たに増える細胞を供給しているのは筋サテライト細胞とよばれる細胞になります。
筋サテライト細胞は筋繊維を包み込む基底膜という膜の間に潜んでいます。
筋サテライト細胞は普段は休んでいて細胞分裂を止めていますが、何かのキッカケがあると活発な細胞分裂を始めます。
通常は怪我などで筋繊維が損傷した際、そこへ融合して筋繊維を再生しています。
しかし筋トレを行うと正常な筋繊維にも融合して細胞核を増やして筋肥大を促していることがわかっています。
筋サテライト細胞は既存の筋繊維と融合するだけでなく、単独で新たな筋繊維に成長する能力を秘めています。
いまの筋繊維だけでは筋肥大に限界がみえてくると細胞分裂した筋サテライト細胞同士が集まって筋管細胞になり筋管細胞が新たな筋繊維に成長するのです。
0コメント